35ものABテストの事例が掲載されています。
それぞれのデザインのどちらがコンバージョン率に効果をもたらしたのかをクイズのように読み進めることができておもしろい内容です。
掲載事例は名前を聞いたことのある有名企業のサイトもあり、とても貴重な一冊です。
解説は少なめ
全体的に結果に対しての解説は少なめです。
Twitterでたまに上がってくるイラスト付きtipsのようなイメージで、ボリュームが少ない分、気軽に読み進めることができるのはいいところ。
また、解説は「〜だと思います」と確信的な理由ではなく憶測のようなものが多かったです。これはABテストなのでしかたないか。
A案B案それぞれのデザインの意図も知りたかった
ABテストの結果としての事実はのっていますが、
・何を狙ってどうよかったのか
・またはどうだめだったのか
があまり解説されていないのが残念でした。
ABテストは理論が覆される場合も多々ありそうなので、あまり細かく解説できなかったのかもしれないです。しかし、狙った通りのデザインでうまくいかない理不尽さも読んでみたかった。
合理的なデザインとは?という疑問が残ってしまいました。それほどユーザーは想像を越える行動をするということでしょう。
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最後に
本書を読んで「どんなデザインが正しいのかはやってみなけりゃわからない、ABテストをやってみよう!」ということを感じました。
ABテストはPV数の多い案件ほど効果がありそう。多くのデータが取れないことにはブレがでてしまうので。
どの事例も貴重な情報で、まとまった形で書籍となっているのがありがたいです。
それだけで読む価値のある本だと思います。
2万回のA/Bテストからわかった 支持されるWebデザイン事例集
- 作者: 鬼石真裕,KAIZEN TEAM
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2018/07/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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