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フォントの世界へ踏み込む一冊「フォントのふしぎ」

フォントのふしぎ  ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?

フォントって堅苦しくて、難しくて、こうあるべきだ!みたいな印象をもっていたのですが本書を読んで変わりました。

 

 普通に生活していると、街なみ、映画、書籍、広告など、無意識でも目にしているフォントは数多くあります。

 

デザインをする時に「今回はこうこうこういうデザインにしたいから、あの映画にでてきたようなフォントがいいな」と、その雰囲気でフォントを選ぶのもいいんだそう。ただし、出したい雰囲気をしっかり見極めないと、見る人が見ればおかしなデザインに見えてしまうかもしれません。

 

フォント選びのセンスはその人が経験してきた人生が表れるんですね。外に出て旅をしよう。


個人的にフリーフォントが使いにくいと思う理由はこの部分にあたると思いました。フリーフォントもどういうフォントなのか説明書きはされているものの、歴史が浅かったり、日常で目にしている機会が少ないです(プロの方からすれば作りが甘いってのもあると思いますが)。ピンポイントにハマる場合もあると思うので選んで使っていきたいですね。


表紙の見出しにもある、1章の「高級ブランドはなぜ高級に見える?」がフォントの歴史をたどりながら分析している一番興味深い内容でした。
1章の内容だけで一冊作って欲しいくらいもっとフォントのことを知りたくなりました。

 

文章は話し口調で、著者の小林章さんが世界で見てきたフォントを旅する感覚で味わえます。

 

小難しい内容は無く、写真も多めなのでさらっと読みきれました。

フォントに興味をもつのにちょうどよい、ライトな一冊です。

 

フォントのふしぎ  ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?

フォントのふしぎ ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?

 

 

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