僕がスーファミでソフトを一本選ぶなら、真っ先に候補にあがる作品が「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」。
幼少期、居間で親に見守られながら一生懸命やっていたゲームで、いろんな思い出が体にしみついて覚えています。僕の中のゼルダといえば「神々のトライフォース」なのです。
「神々のトライフォース」が発売されて以降は、「時のオカリナ」や「風のタクト」など、顔や世界観の違うリンクが主役でした。
3DSで「ゼルダの伝説 神々のトライフォース2」が発売されて、約20年ぶりにようやくあの時のゼルダの世界に、リンクに再開できたわけです。
発売されたのは4年も前ですが遅ればせながらプレイしてみました。
懐かしさと斬新なアイデア
BGMが、効果音が、武器が、フィールドが、ボスが!あの頃の思い出が蘇ります。
昔のファンがハッとするような作りで、ライフMAXでマスターソードをふるとボワンボワン!とビームがでたり、少しマヌケな兵隊が鎧をガチャガチャさせながら追いかけてきたり、こまかいネタがいちいち嬉しい限り。
しかし「ゼルダの伝説 神々のトライフォース2」は懐かしさをクローズアップしただけの作品ではありません。スーファミ版神々のトライフォースを3Dでグラフィックをきれいにしただけの、ただの焼きましではないのです。
今回のゼルダではリンクがあるきっかけで「壁画」になります。
CMで見たときは、正直、それが吉と出るか凶と出るか、かなり構えていましたがその心配は無用でした。
壁画化することで、今までのフィールドやダンジョンの深みが何倍も増すわけです。
たった一つのアイデアが加わることで、それは「+」ではなく「×」になります。
一本取られた。このアイデアを考えた人天才かよ!
ゼルダ初心者にも安心な難易度
難易度は低めです。攻略サイトをほぼ見ずにクリアできました。
というのも今回は「ヒントメガネ」なるアイテムがあって、ヒントメガネを装着するとダンジョンに潜んでいる「ヒントおばけ」が見えるようになります。
そのおばけにコインを渡すことで、どうすれば次へ進めるのかのヒントを教えてくれるのです。コインはルピーとは別枠で、かなりたくさんあるので無くなることはないはず。ダンジョンに迷ったら、おばけにコインを惜しまず渡しましょう。
いつもなら攻略サイトとDSを交互に見ながらゲームをやってしまうのですが、そのわずらわしさのなさが良かったです。
クリアしてみて
懐かしさと斬新さにとてもワクワクしながらプレイできました。
そして、意外とあっさり終わってしまいました。
子供のころはゲームは1日1時間までと決められた中で、とぎれとぎれでなかなか進まなかったのですが、大人になると制限なくやれてしまうので必然ですね。
さいごに
ゲームは制作側の立場になって考えると、
この場所にこのオブジェクトを置くと「ユーザーはこう動くだろう」とか「ユーザーはこう考えるのでは」とか「ユーザーはこれに気づくだろう」などなど、
ひたすら行動心理を突き詰めたゲームだなと感じることができます。
「ゼルダの伝説 神々のトライフォース2」はその難易度のバランスがかなり絶妙で、それがいいゲームたらしめてる。
ほどよいストレスと、わかったときの快感。
こういうゲームをあたりまえに作れる任天堂のすさまじさを感じました。
どうせただのリメイクでしょ?と思ってるあなた。
神々のトライフォース2は絶対に買いですよ。
ちなみに、New3DSを持っているなら旧作の「神々のトライフォース」をダウンロード購入してプレイが可能ですが僕は残念ながら旧3DSしか持っていません。南無三。