暑いです、夏です、ダリ展は激混みです。
ダリは好奇心旺盛で、新しい物への追求やその時代で受けた衝撃を作品に取り入れアウトプットしているのが印象的でした。ダリの作品を見ると普段感じない心の何処かを刺激される感覚があります。ホラーのような?でもちょっと違います。
ダリの絵画は美術の授業で目にしたことがあるくらいだったのですが、大学の講義で見た映像作品「アンダルシアの犬」に衝撃を受けて以来、ずっと気になっていました。
シュールレアリスム、超現実主義。
理性の支配をしりぞけ,夢や幻想など非合理な潜在意識の世界を表現することによって,人間の全的解放をめざす二〇世紀の芸術運動。 ダダイスムを継承しつつ,フロイトの精神分析の影響下に1924年発刊されたブルトンの「シュールレアリスム宣言」に始まる。
ダリとブニュエルの共作「アンダルシアの犬」はかなり奇妙な映像でありますが、夢で見るような不条理な、理屈のない夢うつつの世界を表現しており、異常なのにどこか見覚えのあるような感覚にさせられます。
この映像は京都会場では機材の不調からか、出口を出てから見ることができます。
ダリは絵画だけではなく、映像や舞台、本の挿絵など幅広く活動していたのも驚きでした。
竹中直人さんの音声ガイド
僕は美術や芸術について教養が全然ないので今まで美術館の出口を出た後、理解しきれずモヤモヤが残ることが多かったので初めて使ってみました。550円也。チケット代がそこそこ高いので直前まで使うか迷いましたが、音声ガイドがあると断然理解が進んで良かったです。ダリ展は作品個々への解説テキストも少なめだったのでオススメです。約35分の収録とのことで長いなぁと思ってましたが全然足りないくらい。もっと欲しかった。
会場が激混みでなかなか絵の前に立てなかったのですが、音声ガイドがあると遠くからでも作品を見て得られる情報があるのでストレス半減。竹中直人効果もあってか音声ガイドの利用者は多かった気がします。
展示の中間地点にトイレがありますが、この時点でもうヘトヘト。
所要時間はおよそ2時間。激混みだったので展示が良かったよりも、疲れたが上回ってしまいました。音声ガイドを使ったにも関わらず若干のモヤモヤが残ったのはまだまだ教養が足りないのでしょう。恐らく自分の中に芸術についての全体的な関心があまり無いんだろうなぁ。
気になるかな~って人は、できれば平日や早朝に、空いてる時を狙ってゆったり見に行ってみてください。