ガルパンの魅力は音楽だ!いや、音楽も、いいですよね。
ガルパンにでてくる「戦車道」は戦争ではないし、死人もでない。
戦闘でもシリアスになりすぎないように一役買っている音楽がすごくいい。楽しいんです。
音楽担当は浜口史郎さん。
普通だったら仲間がやられた後(心配になるほど豪快にふっ飛ばされたり)、緊迫感のある音楽を流すだろうところを軽快なマーチ(行進曲)が流れたりするのだ。こっからは敵のターンだ!みたいなシーンでも、敵のテーマ曲も基本マーチなので陽気。これが見ていて非常に安心させてくれます。
しかし、ここぞという場面ではピリッと音楽を使い分けて楽しませてくれます。演出がうまい!
マーチとは「歩速をそろえて行進をするために演奏される楽曲、ないし、行進を描写した楽曲」とのことで、浜口さんも歩きながら聴いてみるのもおすすめされてました。
マーチといえばFF7のルーファウス歓迎式典とか好きなのでおもわず「おぉ」と唸りました。懐かしい。
楽曲
ガルパンに登場する学校はそれぞれに国のモチーフがあるのですが、
使用される楽曲も各国のものが使われています。
アメリカ野砲隊マーチ
アメリカ野砲隊/The U.S.Field Artillery March
ヒャッホォォォウ!最高だぜェェェ!
マーチはテンションあがりますね。アメリカ野砲隊マーチは中でも力強くてかっこいい。
カチューシャ
アメリカ野砲隊マーチは軍のための曲だったのに対して、こちらはロシア(旧ソ連)の民謡。
カチューシャという娘が川の岸辺で恋人を思って歌う姿を描いた歌曲(wikipediaより)
とあるように、少し物哀しさが漂う曲調です。ロシア民謡って哀愁のあるメロディが多いですね。ガルパンでは勢いのあるマーチに編曲されてました。
エーリカ行進曲
第10話で黒森峰の圧倒的な戦力を目の当たりにした時に流れます。
エーリカとはドイツ語の女性名であり、花のエリカと恋人の名前 „Erika“ をかけて、祖国と祖国に残してきた恋人を想う歌になっている。戦争に関わる歌詞は全く含まれていないが、戦局の激化に伴い軍歌行進曲調の編曲がなされ、悲壮感を強調するようになっていった。(wikipediaより)
ドイツでもロシアと同じように恋人への歌が歌われたのですね。
フニクリ・フニクラ
リヒャルト・シュトラウスは、これがイタリアに古くから伝わる民謡であると勘違いし、1886年に作曲した交響的幻想曲『イタリアから』(Aus Italien) に「フニクリ・フニクラ」のメロディーを取り込んでしまった。それを知ったデンツァはシュトラウスを訴えて勝訴し、以降この曲が演奏されるごとにシュトラウスはデンツァに対して著作権料を支払っていた(wikipediaより)
世界最古のコマーシャルソングなんだとか。そしてなんとも面白いエピソードのある曲です。幼稚園の頃替え歌で歌いましたよね。
こんな風に、どこかで耳にしたような音楽が散りばめられているので親しみやすいです。
OP
フルバージョンを編集した強者が…!これはマーチとは関係ないですが、バックでながれるギターのリフがかっこいい。あとサビ前。ギターで弾きたくなるフレーズ!アニメの曲って同じように聴こえる曲が多いんですが、しっかり作りこんである印象もあります。で演奏がやたら上手い。
エンディング
シンセの音とギターにフジファブリックのSugar!!感を感じます。TV版全部見た人は聴くだけでほろりと涙が…。エンディングでぷにぷに動く戦車がかわいい。
音楽が良かったので、TV版を見てすぐさまサントラをポチったのでした。
ちなみに劇場版のサントラは楽器編成がより豪華になり、同じ曲も再演で収録されているので、そちらを買えばよかったかもしれない。
2016.5.8追記 **********
劇場版サントラも買いました!どちらもそれぞれの良さがあります。
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あとは言うまでもなく戦車の音、効果音がすごい、カッコイイ。戦車で戦いながら女の子の声がきこえるのが、攻殻機動隊好きにはタチコマに見えてきてそれもまたよし。
ガルパンおなじみの杉山さんと音楽プロデューサー関根陽一さんとのトークショー。アニメ劇伴の現場の話がきけます。
アニメの感想
一話目は、いきなりふざけたカラーリングの戦車がでてきたり萌系アニメ的な要素がかなりあって、見る人によってはげんなりするかもしれませんが、すぐ面白くなるので安心して見てください。4話からが見どころです。
特に試合シーンが熱くて、不覚にもうるっときてしまう場面が今まで見たアニメの中でも格段に多かったです。「ここは任せろ!」的なシーンにすごい弱い。プラウダ戦でいつも涙腺がゆるんでます。
戦車知識は「タチコマなヒビ」で得たドイツ戦車のアニマルシリーズ(ティーガー、身動きが取れず爆破処理された超重戦車マウスなど)くらいしかなかったんですが、知識ゼロでもなにも考えること無く充分に楽しめますし、より深く知りたい人はよりハマっていける仕組みがあります。戦車にもキャラクターにも。ワンクールに詰まっている情報の多さがすごい。

攻殻機動隊S.A.C. タチコマなヒビ(1) (KCデラックス ヤングマガジン)
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雑学漫画、タチコマなヒビ。おもしろいです。
劇場版について
劇場版を見に行くのであれば、事前にTV版を見ることを絶対おすすめします(一応はじめに解説がありますが)。初見でも大丈夫といわれていますが、各キャラクターが登場する感動を味わいたいならTV版は必聴。ガンダムUCみたいなもんです。そしてTV版の音楽を聴き込んでいるとさらに楽しめます。
ずいぶん長いことやってるけどもうそろそろ劇場版の公開も終わるんじゃないかな?レイトショーを見に行ったのですがガラガラだったので。(2016年6月時点でまだ上映している映画館もあるようで、ロングランおめでとうございます。京都も4DXを上映して欲しい!)
ガルパン劇場版は何がすごいかというと、音の臨場感です。ゴイ~~~ンと鉄がぶつかる音とか、本物以上にリアル。そしてアトラクションに乗っているかのような感覚でした。劇場でみるべき映画といわれるのがすごいわかります。
というか…Amazonプライムでガルパンが見れるのが2月20日までだって!!?
・「ガルパン」Amazonプライム配信が2月20日で終了 | インサイド
いつまでも見れるわけじゃないのか…。(※こちらも延長されたようです!)
先日Febriも買って、ガルパンおじさんまっしぐらなわけですが、ハマれるものがあるのはいいことなんじゃないかぁと思います…。
シロバコもそうだけど、水島努監督はコツコツ丁寧に作品を作っていてすごい。と感じました。
以下はTV版サントラです。ボリューム満点二枚組。

TVアニメ『ガールズ&パンツァー』オリジナルサウンドトラック
- アーティスト: TVサントラ,カチューシャ(金元寿子),佐咲紗花,ChouCho,あんこうチーム(西住みほ(渕上舞)、武部沙織(茅野愛衣)、五十鈴華(尾崎真実)、秋山優花里(中上育実)、冷泉麻子(井口裕香)),ノンナ(上坂すみれ),吉田玲子,こだまさおり,畑亜貴,伊藤真澄,ISAKOVSKIJ MIKHAIL VASIEVICH
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