僕の中でアナログディレイといえば、MAXONのAD999。
アナログディレイはデジタルディレイと違い、劣化していくディレイ音が特徴。
「カッ、カッ、コワッ、コワッ、コワッ、モッ、モッ…」という感じでしょうか。その劣化によって耳馴染みのいい音が生まれます。
ディレイ音が伸びている最中にディレイタイムつまみを回すとピュインピュインピュイン~とおもしろい効果も得られます。
フィードバックを長くして発振させるのもアナログディレイの醍醐味です。
以下の動画でそれらの音源が聴けます。
一時期ProGuitarShopずっとyoutubeで見てたなぁ。
太く暖かみのあるディレイ
MAXON AD999の好きなところは、他のアナログディレイに比べ、ディレイ音にあたたかみがありながらハリがある点です。
クリアさで言うとメモリーマンもなかなかいいと思いますが、デジタル感が強いというかちょっとペラペラで物足りないです。AD999は太めでハリのあるサウンド。
ディレイ音の劣化速度が若干おそいので、わりとディレイ音がきこえてくれます。ほかのアナログディレイより艶やかにきこえるのはこのせいなのかも?IbanesのAD9などは劣化速度が早い気がします。
音の劣化が早いと雰囲気は出ますが音の輪郭がぼやけるのでバンドで鳴らした時に埋もれてしまいます。ですが人の演奏を聴いて、めっちゃ音の劣化するディレイ使ってるのがカッコイイ!とも思いますし、好みとプレイスタイルで選んで下さいませ。
あと、どこかスプリングリバーブ感もあるのでショートディレイでもいい音します。
つまみが3つで使いやすい
・ディレイタイム(こだまする間隔)
・フィードバック(こだまする長さ)
・レベル(こだまする音の大きさ)
シンプルに3つだけ。ツマミのかかり具合も感覚的でわかりやすいです。
他社メーカーになると、どうしても不要なところまでいじれてしまう感があって、使える音の範囲が狭かったりします。
特にエレハモは使う人を選びますよね。こんなアバンギャルドな設定いらんやろ!と思ってしまうので私はエレハモが苦手だったりします。
AD999は900msのロングディレイが可能ですが、個人的にはそれほどいらなかったです。ディレイタイムが長くなるほど細かいツマミ調整がしづらいので、★マイナス1の★★★★☆です。
最近楽器屋のエフェクターコーナー、チェーン店系はどんどん小さくなってますよね。ひどい場合はBOSSしかおいてない。ですが、ちょっと大きい楽器屋だとわりと置いてあるので、気になる方はレッツ試奏です。