自主制作したバンド音源をCDに焼いて聴いてみると音が小さい。
一般発売されてるCDよりボリュームが低く、音もうすっぺらい。
フェーダーを最大限に上げてもやっぱり音が小さい。
DTMをはじめた時によくある悩みなのですが、そう感じる人や独学でDTMをやってきた人におすすめの本です。
DTMは色んなテクニックがありますが「音を大きくする本」は名前の通り、音源の音圧を上げ、音を大きくする方法だけをピックアップした内容です。
音を大きくするのに重要なのが
・コンプレッサー
・EQ
の使い方で、簡潔にわかりやすく解説されています。
コンプレッサーの使い方
コンプレッサーの効果は、大きい音を圧縮し小さい音との差を少なくし、その大きい音が削られた分、全体の音量をあげることができます。
コンプは楽器を弾いている人でもあまり馴染みのないエフェクターなので、使い方がわからない人も多いかと思います。
コンプには見たこともないツマミがたくさんありますよね。「スレッショルド」「アタック」「レシオ」「リリース」「ゲイン」など、各パラメータの解説もされています。これらのパラメータはギターのエフェクターつまみのように、回すと劇的に音色が変わるものではなく、感覚や独学では学びづらい部分なので、私は非常に役に立ちました。
各楽器の音域について
ベースは100Hzあたり、バスドラは50Hzあたり。50Hzより低い周波数の楽器はないが何かが鳴っている。など各音域のヒミツについてや、取り扱い方、そこからコンプレッサーをどうかけるのか。などコンプとEQが密接に関わっていることがわかります。
そのほかにも、バラ録りされた各楽器パートにコンプ・EQをかけるポイントや、リミッターの使い方も触れられています。
音源の音が小さい、うすっぺらいと感じる人は一度「音を大きくする本」を読んだ後、ミックスしなおすと大きく変わるはずです。
***** 追記 *****
タヌキさんからコメントいただきましたので。
"id:horahareta13 マスタリングしてないからとかではないんですか? 音域がぶつかってたりもありますよね。"
そうです!マスタリングをしてない、やり方が分からない!って人にもうってつけです。この内容は2Mixにしたあとの最終工程でも役立つと思います。
音を大きくする本 (Stylenote Nowbooks3)
- 作者: 永野光浩
- 出版社/メーカー: スタイルノート
- 発売日: 2006/11/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 26人 クリック: 124回
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