ギタリストなら一本は欲しいと思ってしまうヘッドレスギター。
中でもStrandberg(ストランドバーグ)を中心に調べた記録を残しておくので、検討している人の参考になればと思います。
そもそもなんでヘッドレスギター?
最初は「メタルを弾けるギターを持っていない!ハイポジションが弾きやすいギターが欲しい!」という欲望から漠然とメタル系のギターを調べるところから始まった。でも、どうしても気に入る見た目のギターが無い。
IbanezだとAZが良さそうと思ったけど、なんかあと一歩ピンと来ない感じ。
あと、この前ストラト買っちゃったしなぁ…というのもある。
そこで、もともと「一本くらいはヘッドレスが欲しい」と思ってた要件を合わせて「メタルが弾けそうなヘッドレスを探せばいいやん」となり、ヘッドレスギターを求めてアマゾンの奥地へと進んでいきました。
そう、ヘッドレスギターは意外とメタルとの相性がいいのだ。
要件は以下の通り。
- 出力の高めのモダンなピックアップ(できればパッシブ)
- ハイポジションの弾きやすさ
- 厳つすぎない見た目
Strandbergというメーカーがあるらしい
その中で特に気になったのが Strandberg(ストランドバーグ)。
スタインバーガーじゃなくて「ストランドバーグ」というスウェーデンのメーカー。
Strandbergは
- ヘッドレス構造
- ファンフレット(斜めに打たれたフレット)
- エンデュアネック(人間工学に基づいた台形のネック)
といった独自の設計で、従来のギターとはかなり異なるコンセプト。
取り回しの良さからDTMをする人に重宝されたり、いろんな構え方ができるのでテクニカルなプレイにも向いている。あと軽いからずっと弾いてられるらしい。
気になったら楽器屋へGO
ギターはひとまず弾いてみないことには何も分からないのだ。
いくつかの楽器屋に目星をつけて、ヘッドレスギターが複数おいてある店に足を運んだ。
試奏したStrandbergのモデルと印象
エントリーからハイエンドモデルまで一通り弾いてみました。意外と楽器屋に1、2本はおいてあった。
Boden Essential
2024年に発売されたエントリーモデル。
約18万円だけど、多くの店でB級特価で16万円くらいで買えたりする。
このモデルだけはファンフレット(フレットが斜めのやつ)が採用されておらず、普通の真っ直ぐなフレット。
でもネックはエンデュアネックなので、Strandbergの基本設計を体験できる入門機種。
IbanezのヘッドレスのQ52と弾き比べたけど、ピックアップの違いなのか、StrandbergのEssentialのほうがワンランク上に感じた。
Boden Standard NX
ミドルクラスのモデル。約27万円。
このモデルからファンフレットが採用され、ボディのトップ材にフレイムが入っていたり、指板がバーズアイのものがあったり、見た目も豪華になる。
音はEssentialよりやや繊細で表現豊かと思ったけど、弾き心地や質感はあまり変わらない印象。エンデュアネックがあまりにも独特だから、違いがわかりにくいのかも?
10万円の価格差を考えると、購入はかなり悩む…。
Boden Standard N2
2025年末からNXに変わってN2シリーズが発売された。約30万円。
NXではハードウェアの改良やピックアップの変更がある。
ピックアップはセイモア・ダンカンのペガサスが搭載されていて、よりパワフルなサウンド。
個人的にNXよりもN2のほうが値段相応な感じがあり、けっこう個体差があったんだけど、文字通りスタンダードにいろんなジャンルで使えそうないいギターだと感じた。
Boden Original N2
上位モデル。こちらもStandardと同様にNXの次のシリーズのN2。
値段は跳ね上がって約42万円!
正直、Standard N2と比較してそこまで大きな差を感じず、42万出すならめちゃくちゃ良いギターが買えるのであまりおすすめはできない。
Boden Prog NX
あまり立ち位置がよくわからないProg。
約40万円だけど、モデル切り替え時期なのか30万円ちょっとで売っていたりする。
トレモロユニット付きで、エボニー指板。
めちゃくちゃソリッドな質感で、刺さる人には刺さると思う。自分にはしっくり来なかった。
Boden Original 無印
中古でたまたま見つけた昔のモデル。
個人的にはどのモデルよりも一番いいサウンドだった。
この時代はピックアップがSuhrで、現行のOEMのピックアップより音が繊細で痒いところに手が届く感じ。
ヘッド部分の弦の固定パーツなどハードウェア面が改良前のものなのでメンテナンスはやや手間がかかるとのこと。ネックジョイント部分に段差があるので、ハイポジションはやや弾きにくい(最近のモデルは段差の角が取られている)。
あと、ネックがけっこう角ばっている。最近のモデルのほうが少し細くて滑らかだが、これは好みの問題かも。
どれがおすすめ?
結論は以下の通り。
- Essentialがコスパ最強!
- 中古でOriginalの無印やOS(韓国製)を探す
- 予算が許すならStandard N2
エンデュアネックの完成度が高いのか、Strandbergの良さを味わうならEssentialで十分と感じた。特段弾きにくいこともないし、ネックの質感も悪くない。
音が気に入らないなら、ピックアップを交換してしまえばいいし。
中古に抵抗がなければ、昔のOriginal 無印や韓国製のOSなら、木材も豪華だし見た目もサウンドもランクが上に感じた。
以下の動画の評価がとてもわかりやすくて、自分も同じく、Strandbergはなかなかにコスパの悪いメーカーだと思う。
だからこそエントリーモデルのEssentialの良さが光るというか、上位モデルを買う価値があまり感じられにくい。Essentialでもっといろんなカラー展開をしたら売れそうなんだけど、どうなんでしょ。個人的には白やレスポールスペシャルのような黄色があれば買ってたと思う。
別メーカーのヘッドレスギター
スタインバーガー
おじさん世代ならまず思い浮かぶのはスタインバーガーじゃないでしょうか。
モト冬樹さんがコメディで使うのに取り回しのいいギターということで重宝されたギター。四角いフォルムが有名ですが、いっくんの所有しているフライングVっぽい形もあるみたい。
ネックがカーボンでできており、非常に頑丈でネックの反りにも強いようです。
とても可愛いギターだけど、ダブルポールエンドの専用弦が必要なのがデメリット。気軽に買うと弦交換に悩まされそう。
Ibanez Q(クエスト)シリーズ
StrandbergのEssentialを狙っている人は、Ibanez Qシリーズが比較対象になると思う。
価格も比較的手頃で人気があり、Youtubeでも外国のレビュー動画がめちゃくちゃ多い。
試奏した感じは、ハムバッカーのQ52はピックアップがちょっとイマイチでしっくり来なかったけど、SSHのQ54は音のバランスもよくいい感じだった。ネックの質感は値段相応だけど、見た目が気に入ればコスパはかなりいいギターだと思う。
Strandbergと比べるのもあれだけど、正統派な弾き心地やサウンドを求めるならIbanezが間違いない。
その他 低価格帯のヘッドレス
Youtubeを見ているとGuitarFactoryとかHEX Guitarsなどかなり低価格で買えるヘッドレスギターもある。
GuitarFactoryは明らかにPRなので手を出しにくいし、なんならネットで評判を見るとペグが弱かったりナットが甘かったりと調整をしないと厳しいとのことで初心者向けではなさそう。あと時々炎上しているのであまり印象が良くないメーカーだと感じた。
HEX Guitarsはバイヤーの方が気合を入れて推しているのもあって、個人的にこちらのほうは信頼できるのでは無いでしょうか。実店舗もあるので試奏もできそうだし。
最近、ストラト風、テレキャス風のモデルも出たみたいで、Youtubeで視聴した感じちゃんとサウンドにキャラクターが出ていていい感じでした。
まとめ
全体でどれがおすすめかを予算別にまとめると以下の通り。
- 10万円以下 → HEX Guitar
- 20万円以下 → Strandberg Essential、Ibanez Q
- 30万円くらいなら余裕 → Strandberg N2
- 40万円出せる → ヘッドレスじゃないギターを買ったほうが幸せになれる
もし自分が持つとしたらコンセプトが面白いStrandbergが一番気になる。
あと、最初に持つギターとしてヘッドレスはおすすめしません。癖強なので。
よきギターライフを!





