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Adobe XD User Fes Kyotoに行ってきました

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XD User Fes 寄せ書き

みなさんXD使ってますか?

 

今や制作ツールとして大人気のXDのイベントが京都で開催されたので行ってきました。感想など、メモを残しておきます。

 

xdug-kyoto.connpass.com

 


※各セッションの正式タイトルがわからなかったので適当です。すみません。

※その他、解釈違いがあったらごめんなさい。

 

 

タブレットファーストとマルチデバイスUI

speakerdeck.com

 

YATさんのセッション。

 

完成デザインにPCとスマートフォンはあるけど、タブレットが無いことはよくあります。

  • スケジュールがない
  • 予算がない
  • タブレットユーザーが少ない

などの理由で作られないわけですが、ほんとうにそれでいいでしょうか?

 

複数人で画面を見ながら利用するサービスは結構あると思います。
例えば、画像ギャラリーや動画の閲覧、旅行サイトなど…。これらはタブレットが活きる状況ですよね。

 

ユーザーの利用シーンを想像せずに「とりあえず予算的にタブレットはなしで」と言ってしまうのはとてももったいないです。

 

そして、そういうシーンを想像するためには、制作者の我々がタブレットを使っていないと分からないわけで、新しいものを取り入れる好奇心は大切。

 

XDについては、数値スライダーやチェックボックスの実装やレスポンシブ対応などテクニカルな面を見ることができました。

XDのプロトタイプ力はすごい。ここまでできるのか、という驚き。YATさんの作り込みがすごい。

 

 

XDを仕事に取り入れて起こった変化

安井さんのセッション。

 

企画が作ったワイヤーフレームがエンジニアにそのまま渡ることで起こる問題があります。

  • UIを考えるフェーズがない
  • ワイヤーフレームだけでは想像がつきにくい
  • 実装段階で開発難易度が高いことに気付く

など…

そこにデザイナーとして介入し、XDを使って課題を解決したお話でした。

 

ポイントは

  • 完璧なものを作る必要はなく、とりあえずすぐ共有する
  • 一人で抱え込まない
  • 話すことを怠らない

そうすることで色んな意見を集めることができ、課題解決の方向性が見えてきます。

結果、手戻りや負担が減ったとのことで、間をつなぐ役職の重要さ、UIデザイナーの重要さがよくわかりました。
周りを巻き込んで「デザインをみんなのものにする」ことの大切さは制作する上で忘れてはいけないことですね。

 

XDは操作が非常にシンプルなので、ミーティングをしながらその場で編集するのが簡単なのもメリット。コミュニケーションを円滑にするツールとしてXDがいい働きをしています。

 

もんもんと一人で考えるよりも、声を集め、コミュニケーションを取ることで、問題をどうやって解決するかを考えること。これはユーザビリティーテストと似てるなぁと考えてました。僕はそれこそがデザインの本質だと思っています。

 

とにかくわかりみの深いセッションでした。

 

 

XDとデザインの基礎力アップ

xd.adobe.com

 

湯口さんのセッション。

 

XDを日頃触っていない自分にとってはありがたい内容。

いままであやふやだったリピートグリッド化した後の編集操作などがよくわかりました。

 

XD入門のためのスターターキットやXDのコンテストについて紹介されていたのでリンクを張っておきます。

 

XDスターターキット

Adobe XD体験版ダウンロード | UI/UXデザイン、プロトタイプ、共同作業ツール

XDの機能が一通り把握できるようです。これから触ってみたいかたはぜひ。

 

XD Creative Challenge

https://blogs.adobe.com/japan/cc-web-adobe-xd-creative-challenge-season1/

XDの大会のようなものです。まもなくシーズン2が開催されると発表されました。われこそはという方は。

 

湯口さんはXDでプレゼン資料を作られていて、なるほどその手があったか!と。

 

僕自身プレゼン資料を作ることはほぼ無いのですが、パワーポイントやGoogleのプレゼンテーションが使いにくすぎてどうしようと悩むことがあったので、これからはXDで作ることにします。

 

当日、Macの調子が悪いとのことでしたが、それでもサクサク動くXDはすごい。

 

 

Adobe XDの開発理念と目指すところ

轟さんのセッション。

 

2008年、iPhoneの登場で、みんなの手の中に素晴らしい体験が広まりました。
その影響もあり、ただ画面の見栄えを作るだけの時代は終わり、ユーザー体験をデザインする時代がやってきています。

 

デザインにコミュニケーションは必須。そのために、思考を妨げないシンプルなツールとしてXDが作られています。

 

XDの開発チームは理念がしっかりしており、根底のコンセプトを揺るがす機能追加は絶対にリリースしないそうです。
だからこそXDがシンプルでサクサク動かせるツールのまま、クオリティが維持されているわけなんですね。(1500個のアートボードを60fpsで動かせる!)

 

XDの勢いはAdobe内でも強くなり、なんと今やPhotoshopのUIもXDを使って作られているのだそう。

 

ほかにもたくさん開発の裏話を聞くことができました。

 

 

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最後に

近年、
「IllustratorやPhotoshopが使えるだけではだめだ」
「HTMLやCSSを書けるだけではだめだ」
との声はよく目にします。

 

つまりこれは、轟さんのセッションで言われていたとおり、画面を作れるだけではだめな時代になっているということでしょう。

 

画面の先にはユーザーがいること、その画面を作るには様々な人が関わっている事を想像できる力があれば、それは強みになると思います。

 

 

いやはや、がんばらないといけませんね。とてもいい刺激となりました。ユーザー体験をデザインしましょう。

 

京都でのまたの開催、楽しみにしています!

 

 

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