キリンジを脱退してから、去年ようやくアルバムをリリースして本腰が入ってきたヤスこと掘込泰行氏のライブを見てきました。
キリンジ脱退後も、ニコ生やYoutubeでライブ映像を見てたんですが、どうも調子がよくないような、ピッチがあまり安定しないし、バンドの演奏もグッと引き締まった感じがない印象でした。ヤス、がんばれ!ってみんなが見守っている雰囲気がありましたよね 笑
しかし、ソロアルバムがリリースされて発表された「Waltz」を聴いたらそんな不安は払拭されました。いい曲です。
僕がライブを見に行くきっかけとなったのはもう一つ、サポートメンバーです。
コーラスに真城めぐみさん、ベースに沖山優司さん、キーボードはおなじみ伊藤隆博さん。
キリンジファンであればお分かりでしょう。このメンバーと言えばそう、日比谷野音のライブのサポートメンバーです!
KIRINJI PREMIUM LIVE 2007 at 日比谷野外大音楽堂 [DVD]
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日比谷野音はキリンジのDVDの中で一番好きなライブで、何回も、特にコメンタリーをよくきいてました。
これはもう行くっきゃない、となったわけです。
ライブの感想
今回のツアーでは真城めぐみさん、沖山優司さん、伊藤隆博さんに加え、ドラムに北山ゆう子さん、ギターは馬の骨ライブのサポートメンバーだった松江潤さん。そして掘込泰行氏の豪華6人編成。
開演ギリギリに磔磔につくと、並んでる様子がなく、もう少し早く来れば良かった。客層はKIRINJIと比べ、女性が多く声援が黄色い!
磔磔と言えばおなじみの中央の柱。今回は位置的にベース沖山さんが全く見えませんでした。
上り調子のヤスは前半が不安でしたが、特に気になることもなく、磔磔は小さい箱なのでやりやすかったのでしょうか。真城さんが、ヤスのピッチのズレをいい具合にサポートしていたのかもしれません。
そして安定のレジェンド沖山さんのベース、伊藤さんのキーボード。バックは完璧です。
さらに松江さんのギターがめちゃくちゃ気の利いた演奏で感動しました。馬の骨ライブを見たときはあんまり好きじゃないなぁと思ってましたが、今回のライブを見て、覆りました。ヤスの曲には松江さんのギターしかあり得ない!と思ったほど。
松江さんもいい感じに年をとってきて、やはりヤスには年齢層高めの落ち着いたメンバーが合っているなぁと。
ライブを見て思ったのは、やはり、曲の良さ。
曲がポップで、芯が太い。一度聴いただけで受け入れられるんですね。そこにコードやリズムの装飾を付けて音楽の楽しさがプラスされている感じ。今回、ニューアルバム「One」を未視聴でライブを見ましたが、全然それでも楽しめました。
KIRINJIはバンド全員がいて成り立つ曲に対して、ヤスは一人でも成立するんです。このあたりの違いが脱退後すごく明確になりました。
今回一番の盛り上がりは「ポップコーン」。これはキリンジ時代の曲ですが、テンションが上ります。これからライブを続けていけば、次期ツアーあたりに新曲がもりあがるようになっていくはず。
全体的にアッパーな曲は少なめでしたが、いい感じに角が取れて、曲に年齢があってきた印象をうけました。
トークはぎこちないおじいちゃんのような感じですが、なにか笑いをとっていく良さがあります。MCになるとスズメバチの話がひたすら出てきて、最後に言いたかったことはそれかよ!と、これからライブに行く人は楽しみにしていてください。
あと真城さんの存在感はMC中にも安心感があります。さすがです。
ライブ終了後は退場をせかされることもなく、終演後のステージの写真を撮っている人がいても注意されていなかったので、気持ちよく退場できました。あれを注意してるスタッフがいるとわりと気分が悪いです。べつにいいじゃん、機材の写真ぐらい撮ってもねぇ。ライブの余韻も考慮したタイムスケジュールや演出をしてほしいものです。
次期ツアーもこのバンドメンバーで見てみたいです。