部屋で鳴らす練習用の小さいアンプをずっと探してたんですが、Youtubeをさまよっていたらちょうど良さそうなミニアンプを発見しました。
FenderのMustang miniというアンプです。
ギターのMustangではなくアンプにもMustangシリーズがありまして、それの一番小さいアンプです。
Mustangシリーズは複数のアンプモデリングとエフェクターを備えたデジタルなアンプなのですが、やはりFender直々のアンプモデリングが魅力。
ZOOM G3を買った時に感じたのと同様、最近のアンプモデリングはほんと素晴らしいです。弾いてて気持ちのいい音が出てくれます。昔のようにデジタル臭さをほとんど感じません。
アンプの種類
Mustang miniに入ってるアンプの種類を紹介します。8種類+4種類の計12種類。
Fender '57 Champ
Champはエリック・クラプトンが「レイラ」で使用した小型アンプ。中域に粘りがあるけど低音少なめでかわいい音です。フェンダー!って感じがして好きです。
Eric Clapton [ Layla ] HD - YouTube
Fender '59 Bassman
Bassmanはブライアン・セッツァーが愛用してる事で有名(スタックタイプですが)。低音にコンプ感があるサウンド。リバーブ深めにかけてロカビリーなんか気持ち良いですね。Bassmanは音の減退の仕方に少しデジタル臭さを感じました。
Brian Setzer - The Guitar of - YouTube
Fender'65 Twin Reverbe
現在フェンダーアンプの主流と言えばTwin Reverbeでしょう。レッチリのジョンがBy the wayのレコーディングで使ってたと思います。というかものすごい数のギタリストが使用しているはず。Mustang miniだとスピーカーが小さいのでさすがに低音の粘りが出ないですが、クリーンを弾いてて気持ちいい。
British'60s
VOXですね(AC30?)。VOXアンプはビートルズが有名すぎますが、向井秀徳氏もギャンギャン使ってました。ローゲインなコンボアンプですが、フェンダーとはまた異なる味があります。
Number Girl-透明少女(LIVE) - YouTube
British'80s
ロックの王道といえばマーシャル。独特なキャリキャリした高音はしっかり再現されています。マーシャルはイコライザーの効き具合で音作りがやっぱり難しい。
Fender Super-Sonic(Burn)
Super Sonicは2006年と、わりと新しいフェンダーアンプです。Burnモードとのことで、ウォーミーな歪みが堪能できます。いかにもフェンダーらしいミッドが効いたドライブ感。
American'90s
メサブギーですね。太くハイゲイン。僕の中でメタルといえばメサブギーのイメージが強いです。ミュート刻み、アンプが小さいのに結構いい音します。
Metal2000
こちらもメタルサウンドなアンプ。なにを参考にしたモデルなのか、メタルはあまり詳しくありません。。
Mustang miniには、これら8種類のアンプがプリセットされています。
Fender Fuseというソフトをダウンロードすることでさらに以下の4種類のアンプがセレクトできます(というかFender FuseをダウンロードしないとMustang miniの本領は発揮されません!!)。ダウンロードして、Mustang miniとPCをUSBでつなぐと、アンプの詳細までセッティングできます。
Fender'57 Deluxe
Fender'65 Deluxe Reverbe
Fender'65 Princeton Reverbe
British'70s
ブライトなサウンドのBritish'80sと比べ、中低域に特徴がある太い音のマーシャル系アンプ。
マスターボリュームは3くらいで使っていますが、部屋で弾くには十分な音量とハリのある音です。
良かった点
手軽に楽しめるフェンダーサウンド
Fender Mustang Mini Demo - YouTube
すぐさまギターをつなげて鳴らすと「フェンダーサウンドだ!」とうれしくなります。小型のスピーカーのおかげか、低音が出ない分、フェンダーじゃないギターでも軽いボディのフェンダーの音に近くなる気がします。
まずはプリセットされている音で弾いてみて、かなりいい感じに鳴ってくれるので、それだけでも十分楽しめます。たった一万円ちょっとでこれだけのフェンダーサウンドが楽しめるなんて超贅沢です。アンプモデリングもフェンダー本家だけあって、ZOOM G3よりも好印象。
小さい
小さいのがやはり良いです。場所を取らず、机の上にもおけるサイズ。常にPCと繋いでおきたいアンプなので、ごちゃごちゃしがちなPC周りに、この小ささは最適。
安い
一万円ちょっとです。練習用アンプを買うなら相場じゃないでしょうか(ちょっと高いくらい?)。あまりに安いアンプを買って微妙な思いをするくらいなら、もう少しがんばって、いろんな音を出せるMustang miniを買うのが絶対おすすめです。
オーディオインターフェイスとしても使えるので、宅録用にアンプシミュレータ買おうか迷ってる人は、Mustang miniを候補に入れてもいいと思います。12種類もアンプモデリングが入ってるので音作りに困らないと思います。
あと梱包がとても丁寧で驚きました。箱の内側にスポンジがついてます。最近は発泡スチロールじゃないんですね。
スポンサードリンク
微妙だった点
PCがないと本領を発揮できない
Fender Fuseにてかなり細かいセッティングができるのですが、Mustang miniはパネルをみて分かる通り、本体での操作がかなり限られています。
PCを持っていない、もしくはPCを常に起動してない人はMustang miniの恩恵をあまり受けられないかも。せめてリバーブの独立ツマミは欲しかったです。
低音はあまり出ない
やはり小さいだけあって低音は出ません。Fender Fuse上でベースつまみをまわしても「ん?」な感じ。日本の住宅事情には良いと思いますが、もっとしっかり音を出したい方はひとまわり大きいのMustang Iがいいかも。
低価格アンプにありがちですが、スピーカーの音がちょっとモッソリ感じることも。慣らしていけば良くなるかな?音がこもってると感じる方は、背面のカバーを外すのも良いと思います。僕はネジ止めしてある方のカバーも外しました。少し音がスッキリします。
ヘッドホンを繋いで弾いてみるとかなり気持ち良い音がでてるので、このスピーカーでは本領が発揮できていないのがなんとも惜しいポイント。Mustang miniにはラインアウトがヘッドホン端子しかついてないのがむず痒いです。と思ったら改造されてる方が…!
1つのパッチにエフェクトは各種1個まで
コンプとオーバードライブを同時にかましたり、コーラスとトレモロを同時にかます事ができません。少し歯がゆい。
さいごに
これら短所を踏まえても、それを超える良さがあります。
・ミニアンプを探している
・家ではPCを常に起動している
・Fenderが好き
なら間違いありません(僕はドンピシャでした)。