マルチエフェクターのZOOM G3。ほとんど宅録でラインでしか使ってなかったのですが、先日ライブする機会がありました。実際にバンドで演奏するときに行ったG3の設定、音作りの方法、感想など書いておきます。
ライブでマルチエフェクター使ったの、12,3年ぶりぐらいだ!
G3側でOUTPUT設定をする
適切な音を鳴らすために、まずはOUTPUTの設定を行います。
・アンプにG3を接続するのか
・オーディオインターフェイスにG3を接続するのか
とでG3側で設定を変更する必要があります。
初期設定ではオーディオインターフェイスに接続する設定になっているので、アンプにつないで音を鳴らすと高音がキツく、キンキンすると思います。
まずはコンボアンプに接続するときの設定を例を見てみましょう。
コンボアンプ接続用の設定
G3本体の「GLOBAL」ボタンを押して設定画面を表示させます。
↓
一番左の画面に「OUTOPUT」設定があるのでツマミをまわして変更します。(初期では「DIRECT」になっているはず)
↓
コンボアンプ(JC120やTwinReverbなどアンプとスピーカーが一体になっているタイプ)のinputに接続する場合は「COMBO FRONT」を選択。
これでアンプからの出音が自然になったと思います。
その他のOUTPUT設定
STACK FRONT…ヘッドとスピーカーが別々になっているアンプのinputに接続
COMBO POWER AMP…コンボアンプのセンドリターンに接続
STACK POWER AMP…スタックアンプのセンドリターンに接続
DIRECT…インターフェイスやヘッドホンに接続する場合
適切な設定にするとナチュラルな音で出力されるようになります。
アンプシミュレーターの音作り
まずはG3側のエフェクト類をアンプシミュレーターも含めすべてOFFにしておきます。その状態でアンプ側でクリーンの音作りをします。
次にG3のアンプシミュレーターをONにして、OFFの状態の時と音量が同じくらいになるように調整。あとは、アンプシミュレーターのON/OFFをしながらアンプシミュレーターのTREBLE、MIDDLE、BASS、PRESENCEなど各ツマミを必要に応じて調整します。
アンプシミュレーターのON状態・OFF状態で周波数の感じが同じ印象になるように音作りをするとバンドで合わせた時に違和感が少ないと思います。
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ライブで使ってみた感想・難しいと感じた点
操作面
G3は画面が3つしかないので、アンプシミュレーターの設定が固まるまでは画面の少なさにもどかしさを感じました。画面スクロールは足でも操作できますが、フットスイッチ同時押しなのであまり現実的ではないですね。
アンプシミュレーターにリバーブが付いてたらなぁとも思ったり。薄ーくリバーブかけっぱなしにするためにエフェクトを一つ使ってしまうのがもったいない気がします。
そういう人はG5にすると画面がひとつ増えるし、エフェクト使用数も9個に増えるのでいいかもしれません。G5になると実際に真空管ついてるんですな。
ですが、全体的にライブにも使える仕様でよく考えられています。実際にアンプシミュレータのセッティングが決まればあとは演奏に問題なかったですし。
音作り
音作りに関してはPRESENCE、TREBLEの具合が難しくて、削り過ぎるとバンドで合わせた時に音抜けが悪くなるし、出し過ぎるとキンキンしてデジタル臭さが出てしまいます。バンドで合わせながらツマミを調整したり、ギター本体のTONEを削るのもよいかも。それでもなかなかうまく行かない場合はグラフィックイコライザーで修正するのも手です。マルチエフェクターの強みですね。
この高音部分の難しさがあるので、ハイのよく出るフェンダー系のギターよりもギブソン系のギターのほうが相性がよく、音作りがしやすいと感じました。
アンプシミュレータをONにすると、少しコンプ掛かって音が均一になる感じがあるのでピッキングの強さで細かいニュアンスを出すのが難しかったです。シミュレーターの宿命なのか、TUBEツマミの影響でしょうか。
でもこのTUBEツマミはアンプに繋ぐ場合とラインで繋ぐ場合で印象が結構違ったので未知数でおもしろいです。あとは慣れでしょうかね。まだまだ試したりません。
エフェクト類に関して不満があったのはディレイくらいです。MAXON AD999が好きなのでどうしても「ここ!」っていうセッティングが見つけられませんでした。
あと気になったのは、アンプ出力の場合もXLR-フォンのシールド使ったほうがいいのかどうか。最終的にフォンになったら意味ないのかな?オーディオインターフェイスにXLR出力にすると音が鮮明になったので、また機会があれば試してみたいところ。
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