動画投稿サービスの普及もあって、DTM、宅録など自分で楽器を録音してミックスをする人が、近年とても増えたのじゃないでしょうか。
バンドの一発録りの雰囲気ものはiPhoneのボイスメモでもよいのですが(音の圧縮のされ具合のせいなのか、iPhoneで録るとすごい良く聞こえる!)、いざ、ちゃんとした音源を作る時にはちゃんとした機材が必要です。
録音するための機材はPCにDTMソフトを入れてオーディオインターフェイスを繋いで録るなり、MTRで録るなり、どちらでもいいと思います。(ミックス作業を視野にいれてるならPCが断然おすすめです。僕はマイクの挿せる本数の関係でMTRで録音したオーディオデータをPCに移してミックスしてます。)
次に何をそろえればいいか。まずはモニターヘッドホンの購入がおススメです。
なぜちゃんとしたヘッドホンが必要か?
2、3000円くらいの安物ヘッドホンでは聞き取れる周波数が限られています。
本当は鳴っているはずの音が安物ヘッドホンを通すことで、かなりそぎ落とされた音となって耳に入ってきます(もしくは余計にブーストされたり)。レコーディングされる音とモニタリングしている音に大きく差が生じてしまうんですね。素人の僕でも差がわかるほど、ちゃんとしたモニターヘッドホンを使うと「こんな音がなってたのか!」と驚きます。
最悪、演奏者はレコーディング時、適当なヘッドホンで録音しても良いですが、録音を担当する人はプロユースのモニターヘッドホンが必須。「レコーディングしたけど録り音最悪だった(・ω<)」なんてことは避けたいですよね。いくらミックスで加工できるとはいえ、録り音が悪ければどうにもなりません。
レコーディングした音源を加工するミックス作業でもモニターヘッドホンが役立ちます。安いヘッドホンでは部屋の残響音や空気感、細かいリバーブのニュアンスが伝わらず聴こえません。なので変にリバーブをかけすぎて残念な音源になってしまうことも。
ほかにも「コンプレッサーでどれだけの音を圧縮するのか」「EQでどこの周波数が邪魔で下げるべきなのか」などなどミックスは非常に細かい部分を仕上げていく作業なのでヘッドホンもそこそこの性能を求められます。
せっかく作った音源を、はじめて聞いてくれた人に「この曲よくないじゃん」と思われてしまったら悲しいですしもったいないですものね。
業界でも使われる定番のSONYのヘッドホン
今回おススメするこのヘッドホン、一度は見たことがあるのではないでしょうか?
アーティストがスタジオワークでよく使っているモニターヘッドホンです。ミュージシャンのドキュメンタリーやバンドのDVD特典映像などできっと見ているはず!
SONYのMDR-7506やMDR-CD900STはレコーディングやミックスを仕事にしている人の業界ではとてもスタンダードなヘッドホンです。プロも使っているので信頼があります。そこが一番のオススメポイントといっても過言ではないかもしれません。私もDTMを初める時に勧められたのがこの2機種です。
このヘッドホンの音のイメージは、どこの音域に色が付いているとかではなく、全体的にフラットで素直な感じ。なんといっても「モニター」ヘッドホンですからね。
値段など
MDR-7506が約1万円(Amazonだともうちょっと高いかも)、
MDR-CD900STが約1万5千円。
こういった音響機材は高いに越したことは無い部分も若干あるので、お金に余裕があるのであればMDR-CD900STをおススメします。
当時私はアルバイト生活でお金がかつかつだったのでMDR-7506を買いました。他の機材そろえるのにお金もかかりますし。そして今でも使い続けていますが充分満足しています。
MDR-7506はホールド感や密閉感がしっかりしていますが側圧がキツく感じます。あと折りたたみ可能です。MDR-CD900STのほうが軽やかな装着感で長いことかけていても疲れなさそう。MDR-CD900STは折りたたみ不可。
MDR-CD900ST、MDR-7506はほかのヘッドホンを探す時に音の基準にしやすいのでどちらかひとつ持っておくと次に買うべきヘッドホンがどういうものなのか見えてくるかもしれません。
素人目線ではありますが、DTMをするに当たって非常におススメできるヘッドホンです。ヨドバシなどで視聴もできますので、是非体感してみてください。
SONY MONITOR HEADPHONES MDR-CD900ST
- 出版社/メーカー: ソニー(SONY)
- メディア: エレクトロニクス
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