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2017年のWebデザインのアイデア帳として役立つ Webデザイン良質見本帳

Webデザイン良質見本帳  目的別に探せて、すぐに使えるアイデア集

 

Webデザイン良質見本帳、読み終えました。

デザインが苦手だなぁという人向けに、デザインを考えるきっかけやアイデア帳として役立つ本だと思います。

 

 

感想

本の構成

0章として「Webデザインの基礎知識」があります。

それ以降は

・印象から考えるデザイン

・配色から考えるデザイン

・業種・ジャンル別から考えるデザイン

・レイアウトや構図から考えるデザイン

・素材・フォント・プログラムを使ったデザイン

・トレンドのデザイン

・パーツ別デザイン

と、多数の参考サイトと解説が掲載されています。

 

時々、各章のあたまにデザインの基礎知識を補完する内容や、章末にコラムが載っていたり、読みものとしても面白いです。

 

 

膨大な量の事例紹介

415点のサイト事例を目的別や業種別にわけて紹介されており、デザインに困ったときの辞書代わりに使えます。

 

 

デザインを言語化する

事例のデザインに使われている装飾のテクニックが文章で解説されており、きちんと言語化されています。

デザインされた装飾やレイアウトが、どんな効果を狙っているのか?それを言葉にして考えるだけでもデザイン力がつくと思います。

 

ただイケてるサイトを眺めて「かっこいいから真似しよ」という段階から一歩踏み込んで、こういったデザインをすることで、どういうターゲット層にどうアプローチするのか?がしっかり観察されています

 

「Webデザイン良質見本帳」は理論的にデザインをするきっかけをサポートをしてくれる本だと思います。

 

 

用語を共通言語として使える

デザインが言語化されている事によって、周りの人と共有することができます。

 

例えば、サイトにアクセスした時に画面全体に写真やイラストを展開する手法を「ヒーローヘッダー」と呼ぶ、などがあります。

 

デザインに疎い自分には「そういう呼び方があったのか!」と気付かされることが多かったです。仕事をする時に「ああいうやつ」とか「こういうやつ」とかふわっとした言葉でやりとりすると、勘違いが発生したり、やりとりに時間がかかりがちなので、仕事で共通言語を使うことは大切ですよね。

 

 

ちょっと注意したいこと

「Webデザイン良質見本帳」は写真が多く見やすいのですが、華やかで広告的なWebサイト寄りで、見た目でどうアプローチするのかという内容がやや強めです。

 

もし、あなたがWebを本職としていないデザイナーであれば、まずはWebがなんのためにあるのかを理解してからこの手の本を読まないと不幸な人をたくさん生み出してしまうと思います。

ですのでそういった方には、まずは「デザイニングWebアクセシビリティ」を読むことをオススメします。実はベテランのグラフィックデザイナーほどWebを破綻させるデザインをしがちなのかもしれません。

デザイニングWebアクセシビリティ - アクセシブルな設計やコンテンツ制作のアプローチ

デザイニングWebアクセシビリティ - アクセシブルな設計やコンテンツ制作のアプローチ

 

 

最後に

 「Webデザイン良質見本帳」はデザインに困った時のアイデア帳として机に置いておきたい一冊です。2017年前後のWebデザインのトレンドも把握できるので良いと思います。 最近、世間のサイトに疎くなってきたなぁと感じている人は一度読んでみることをおすすめします。

 

 

Webデザイン良質見本帳  目的別に探せて、すぐに使えるアイデア集

Webデザイン良質見本帳 目的別に探せて、すぐに使えるアイデア集

 

 

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