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くるり アンテナ再現ライブ NOW AND THEN Vol.3 at ロームシアター 感想

ロームシアター

見てきました。

くるりで一番好きなアルバム「アンテナ」の完全再現ライブ。

 

京都会館からロームシアターへ進化した会場も堪能してきました。

 

 

グッドモーニング

岸田さんのアコギのカウントから始まる。
ロームシアターの広さとそれを活かした照明効果がすばらしい。

 

Morning Paper

寝起きから一気に目覚めるようなイントロのエレキ。
サビでの転調、みんなが合わさるフレーズ、圧巻のベースのソロで「あ、くるりはロックバンドだったんだ!」と再認識。

最後のギターソロは個人的にはやっぱり達身さんにはかなわないと思うのでした。
僕の中で達身さんがゆるがないギターヒーローになっているのでこれは仕方ない。

 

Race

DADGATチューニングが醸し出すエスニックで印象的なメロディー。広大な砂漠が思い浮かびます。このフレーズ、ギターでずっと弾いていたくなります。
岸田さんはバンジョー(ギターバンジョー?)。バンジョーの頼りない音は哀愁が漂います。アンテナは楽器の持ち替えが非常に多いのは納得。

バンドスコア くるり/アンテナ (バンド・スコア)

バンドスコア くるり/アンテナ (バンド・スコア)

 

 

ロックンロール

イントロでのクリフのドラムフィルですよ!すごい。
アンテナのCDはクリストファーでしたが、外国人ドラマーは根本的に体の作りが違うのか、鳴らす音がタイトで力強い。かつテクニシャン。

アンテナ感の再現性においてクリフの偉大さがわかるライブでした。

 

Hometown

アンテナってロックなアルバムかとおもいきや意外と女性コーラスが効いてるんです。
最後はアルバムの通りディレイの発振で終了。

 

花火

Hometownからの流れが非常にカッコイイ。
ドラム刻みが見どころ。この辺りから雰囲気に飲まれるような演奏でした。

 

黒い扉

どんよりして長い曲なのでアルバムを聴いた当初は苦手だったのですが、何回も聴くうちにすごく好きになった曲。こんな長い曲を真剣に聴けるのはライブならではと思います。そしてライブでの黒い扉はCDよりもさらにいい。この長さや気だるさはあのギターソロを聴くための前置きなんだと勝手に思っています。

 

花の水鉄砲

和のメロディーですね。バンドの一体感の息を感じますし、粋も感じます。
アンテナの曲はいろんな国の雰囲気がありつつも妙なまとまり感があります。
図鑑のころからものすごい進化を遂げました。

 

バンドワゴン

メンバーみんなアコースティック楽器に持ち替え。
佐藤さんは12弦ギター?クリフもアコギです。あとアコーディオンとバンジョー。
照明の効果もあって、Nirvanaのアンプラグドライブをみているような心地でした。

 

How To Go

くるり全曲の中で一番好きと言っても過言ではない曲。くるりを活動する中で何度もつまづきそうになったことがあって、この曲もそういう時に書いた曲とのこと。

ジャ ジャ ジャ!と音の塊のあとに広がるコード感やタメのあるリズム。最近のくるりのライブは音楽博覧会でしか見ていなかったので改めて、くるりがもつロックなオルタナティブな部分を全身で浴びれたのが嬉しかったです。

でもやっぱりギターソロはリバース使って欲しかったなぁ。達身信者で申し訳ない。以下ライブで使ってるか微妙なところだけど。

 


くるり - HOW TO GO


How To Goで会場の雰囲気はクライマックス。本当にここで終わっても良かったと思うくらいのライブでした。アンテナの曲は独特が多いので普段のライブではセットリストに組み込みにくそうだし、全曲聴けるなんていい機会に遭遇出来たなと思います。

 

 

最後に

今回のライブで、アンテナは他のどのアルバムよりも、メンバーお互いが向き合ってサウンドを鳴らしている一体感や息遣いを感じ取れました。外に向けたものではなく内向きなイメージ。ライブではその内向きなすごいエネルギーの中に入れたような感覚でした。コールアンドレスポンスよりも、僕はこういうライブがとても好きです。


CDで聴いていいと思った曲ほどライブで演奏するとあんまりなことがあるけど、アンテナの曲は総じてそういうことを感じさせない演奏でした。アンテナのCDの作り方がライブに近いものがあったからかもしれないけど、違和感なく惹きこませる演奏をライブで出来るのはベテランの賜物なのかも。あとバックコーラスをつけたのも演奏に集中できた要因だったのかもしれません。

 


ライブ後半の感想は割愛。

 

岸田さんは京都に帰ってくると北区から一歩も出ないそうで、買い物はビブレですますなど超地元トークでした。

 

ロームシアター、前半はかなり音がぼやけてたのですが、後半いい感じに仕上がってました。PAが音を調整していく過程を楽しむのもライブの醍醐味です。全体的にキーボードが小さいかなと思ったけど、アンテナはやっぱりそれで正解だったと思います。

 

 

アンテナ

アンテナ

 

 

 

 

 

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