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CSSオジサン#0 at 大阪に行ってきました

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大阪でCSSのイベントがあるときいて、しかも気になっていた「Web制作者のためのCSS設計の教科書」の出版記念イベントだということで行ってきました。その内容と感想を。

 

 

メンテナブルであり続けるためのCSS設計

「CSSはとっつきやすいけど、壊れやすい」という切り口から、どうすれば管理のしやすいCSS設計にできるのかという谷拓樹さんのお話。CSSの悩みどころである命名規則についてが特に興味深かったです。

 

・ボキャブラリーガイドを作っておく

コーディングガイドは知っていましたが、ボキャブラリーガイドをつくるなんてあんまり考えませんでした。なるほどです。コーディングガイドは以下のサイトなどを参考に会社で作っておくとよいと思います。

 

コーディングガイド by @mdo 

 


「Google HTML/CSS Style Guide」を適当に和訳してみた | REFLECTDESIGN

 

 

・jsのターゲットにはスタイルをもたせない。

これもすっかり忘れていましたがプログラマと共有しておきたい部分。jsプレフィックスの話は以下で読んだことがありました。jsで使うclassには「js_」をつけ、cssで使うクラスとは別々で用意します。


CSSのセレクタ部分(IDやCLASS)にハイフンとか使われるの好きじゃないなー。ボクはあまり好きじゃないなー - latest log

 

 

・CSSプリプロセッサですべてが解決できるわけではない

いま流行りのSASSなどのツールは熟練者しか扱えない、コンパイルしたコードが膨大になってしまうなど、短所の話。どうせみんな「SASS最高!」と、バリバリつかってるんでしょ?と思っていたので意外でした。やっぱり管理は大変なようです。

 

などなど非常に楽しい内容でした。結論は「あとで書き直しやすいCSS設計を」とのことで、完璧すぎるCSSを書かない事が大事。

 

 

CSSI: CSS Investigation / CSSコードレビューの仕方教えます

斉藤祐也さんによるコードレビューのお話。まず「コードレビュー」という言葉を初めてききました。そんな仕事があるのだと。

一貫性を欠くコードがあれば調整し、複数人で作業したものであっても一人が書いたコードのようにメンテナンスをするようです。

ブラウザの進化によってプレフィックスを見なおしたり、なるべくファイルの行数をすくなくしバグの可能性をつぶす。など、ものすごい地道な作業でありますがとても大事な仕事だと思います。チェックされる側の人にはすごく嫌な顔されそうですが 笑。CSSが好きな人は割りとこういった作業が好きな人多いんじゃないでしょうか。

 

 

CSSオジサン、この先生き残るためには

石本光司さんのお話。偉い人のちょっとした一声でデザイントレンドが変わってしまうのに納得がいかない、と物事を数値化して解析し、偉い人に納得してもらい改善していくためのツールの紹介など。

SASSやGRUNTなどプログラム要素が強いものを運用しやすくするMaple、CSSの評価を数値化するStyleStatsやCSSLintなど、知らないツールが多く、調べてみたいと思いました。

だれにでもかけるHTML・CSSだからこそ、目に見える形で数値化し正当に評価することが大事。

 

 

感想

個人的には今までいろいろ自分で調べてきたことの答え合わせができたような、いいイベントでした。

 

以前務めていた会社はコーディング担当がたくさんいて現場でのHTML・CSSの使い方や新しい技術を共有したり相談できたのですが、今は小さい会社なので実質HTML・CSSコーディングをメインで書いてるのは私一人です。

 

そうなると新しい技術がネット上で話題に上がったところで、その技術の良し悪しや運用方法がわからずブクマしてお蔵入りすることが多いです。作業も一人だけなので、積極的に技術を取り入れてもメリットがあまり無かったり。

 

私のような環境にいる人は、是非こういったWEB系セミナーに足を運んでみてください。私は勇気がないので参加しませんでしたが、アフターパーティーなどで同じ業種のコミュニティをもつことができると相乗効果を得られて非常に良いと思います。

 

 

それにしてもみんなどこでこういった情報を得ているんでしょうか。私はたまたまTwitterのTL上で@hilokiさんのつぶやきをみて、「大阪でCSSのイベントやってるんだ」と珍しかったので行きました。ラッキーでした。

 

CSSniteの規模になると、料金も有名アーティストのライブを見に行くぐらい高くなるし、知りたい技術以外の講演が含まれるのでちょっと行きにくかったのですが、CSSオジサンは技術の範囲を絞って、短時間で(それでも充分なボリューム!)低価格に抑えていたので足を運びやすかったです。会議室のような小さい部屋でやっていたのも、講演者が雲の上の人みたいに感じずに良かったと思います。

 

ジャンケンで負けたので本は手に入れられなかったのでいずれ買おうとおもいます(経費で)。

 

『Web制作者のためのCSS設計の教科書』出版記念イベント@大阪 | Peatix

Web制作者のためのCSS設計の教科書 モダンWeb開発に欠かせない「修正しやすいCSS」の設計手法

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